河童も、ようやく分身の術を覚えたところで…
さっそく、試してみようとしたら…
鍾乳洞の中を行き来するのに、上から垂れ下がっている石灰岩に
玉手箱のヒモに鬼のギルダの妖気と同調させて力を出したりしまったりし
投げ縄のようにして移動していたようですが…
河童(本体) 「あ…これこれ、みて…?」
河童(コピー)「こっちにもできた…」
なかなか、筋もよくなってきたの…本体を実戦に出さずに…奥で隠れてるな…
よし、そろそろ、地上に戻って鍛錬のつづきを…
金長狸 「ん…?」
一瞬、考え事をして、地上に出る階段の上に光る出入り口を見たのが気の遅れをとってしまった…
金長狸 「あ…?」
「こ…こやつめ…多勢分身を…!」
突然、目の前に何十匹という河童の分身が現れて、洞窟の奥へと消えていくと同時になにかの声がした…
「っせーーーーのぉーーーーー!」
金長狸 「え…あ…どっ……ぶひげぶぎゃああああ!」
何十人もの同一人物の河童が金長狸めがけて飛んで押し寄せてきて、地上まで蹴り上げてしまった!
〈 つづく 〉
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