440怪 記憶の人

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目の前の鳥居の向こう側から、巨大な目が、河童を見ていた…!

それに気づき、驚いた河童は、それが放つ眼力に驚き、恐れ戦き、うっかり漏らしてしまった…

恐怖でしかないとは、このことかもしれないと思いながも、それが口にした言葉に違和感を覚えて聞き返す。

記憶が消えているひとら気づいた、それは----

そう…、コンコンの中に分身体として取り憑いていたパラサイターの「妖狐」であった。

どうやら、河童とは面識があるようだ…いや、正しくは、河童として転生する以前の魂。

河童の肉体である脳に直接、説明することもなく、「めんどう」といった言葉を破棄推棄てると

大きなあくびとともに、くしゃみをしたため…

河童が飛びあがってしまい、災害クラスの暴風が舞い上がった。

河童 「冗談じゃねぇぞ…なんなんだ」、くしゃみひとつで大災害を作り上げてしまった

 しかも、話しを聞くところ、鬼の4きょうだいとは仲が良く、かつての仲間同士だったらしく

過去を語りつつ、その記憶を呼び覚まさせるために、河童の肉体に転生する前の人間の名を呼んだ

「は~っくしょん、ばっぐしょん!」

老体の身体に何千年も生きて人の名をいちいちひとつずつ覚えているわけがない…

妖狐は、その名前を守るために自分の脳とは違う場所に、彼と出会った記憶を封じ込んでいたが…

名を言語として声にして放つことにより、記憶が解放されたものの一瞬で忘れてしまうリスクを背負っていた

というのに、この河童。

あろうことか…その話している最中に、爆音なるくしゃみを吐き、妖狐の声がかき消されてしまい

その時、相棒の声が響いてきた……

 

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