ところ変わって、河童自身。
金長狸に逃げていいと言われて「抜け殻術」を覚えた河童は地中深くまで潜り込んで
どこかの洞窟に通じているのだろうか、微かな光と影を頼りに進んだ先に小さな祠があるのを発見し
この場所だと思うと、おもむろに扉を開け、中に安置されている巻物を取り出し中を読んでみた。
河童 (は…しまった見たことのない文字だけど、そもそも自分は漢字すら読めないんだった)
そのとき、遠くから、カッカッと小さく聞こえる足音に驚きはしたものの
その者の姿を見ると安堵したかのように、ため息をついた。
河童 「やっぱり、あんただったか…手の込んだ一芝居までして、なくなったと思い込ますことに成功させた…」
「じいちゃん…こっちが本物の鶴の地図だね…盗まれたものなんて本当はないんだけど
盗まれたからない…そうしておけばみんなの意識はここにはないって思いこませることができるからそうした」
河童の推理が「鶴の地図」の真相へと繋がり始めた…
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