虎之助編から…場面、変わって…
しっとりとした空気の中に、定期的に天井より滴り落ちる水が、どこまでもこだましている…
どこかの山奥の洞窟の中だろうか…
奥の方に小さな社があるのを見つけた水たちはひとつの固形状に集まり喋りだした…
「らしきものを発見したっぱ…」
そういうと、社の扉を開けて、水にぬれた犬のように身体を震わせて余分な水を散らし飛ばした。
なんだ…江川の河童じゃないか…
修行中に、完全な水遁を身に着けたのだろうか…体中を液体状のものに化ける能力を身に着けて、修行から逃げ出したクチだ…
それも、とある人物に逃げ出すよう言われて、あの強い狸どもから、逃げ出したのだから
こんな喜ばしいことはない…しかし…
こんな地下の洞窟の中で…一体、何を見つけたのだろう?
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